鶴岡市大山つけもの処本長にお邪魔しました!
以前より販売したいと思っていた「本長」の漬物を今月より販売開始しました!
本長は庄内町の隣の鶴岡市大山地区にあります。
大山地区は、庄内町の隣に位置する鶴岡市の中でも「酒造りのまち」として歴史を持つ地域です。
現在は4軒の酒蔵があり、新酒の時期には酒まつりが開催されます。
全国から酒好きが集まり、JR臨時列車がでるほど大いに盛り上がります。
3月はそんな酒造りのまちで漬物づくりを行う「本長」にお邪魔してきました!
本長について
本長は明治41年(1908年)に本長商店として創業し、現在110年以上の歴史を持つ漬物屋です。
野菜の粕漬が本長を代表する商品で、「大山の粕漬」と呼ばれ親しまれています。
粕漬以外にも、焼畑栽培で作られる温海かぶの甘酢漬けがとても人気です。
在来野菜を多く使用しているのが特徴で、民田茄子、温海かぶ、藤沢かぶ、外内島きゅうり、黄金みょうがなど
庄内に住んでいてもなかなか口にする機会がない在来野菜も漬物で1年中楽しむことができます。
大きな蔵づくりの建物の扉を開けてお店に入るとずらっと漬物が並んでいます。
3月初旬にお邪魔したのでお雛様が迎えてくれました。
まるで親戚の家に遊びに来たような温かみのある雰囲気があり、時間がゆっくりと流れている感覚でした。
写真からもわかるように常温保存の漬物が多いのも特徴の一つです。
小さめの1~2人用の小袋からギフト用の詰め合わせまで種類も豊富で、
漬物と一緒に日本酒や荘内麩など庄内中の商品が並んでいるのもとっても魅力的でした。
なかなか製造業をしているお店で他社商品を販売しているのは珍しいですよね。
製造工場も見学させていただきました。
写真の大きな樽の中身はなんと全て酒粕!
人の背よりも大きな樽がいくつもあり、樽で酒粕を熟成させています。
本長では鶴岡市の亀の井酒造、酒田市の菊勇酒造、東北銘醸(初孫)の3つの酒蔵の酒粕を
専用の機械で独自にブレンド・熟成させたこだわりの酒粕を使用しています。
それぞれの酒粕に特徴がある為、ブレンドすることで3種類の酒粕の良さが合わさり粕漬に旨味が出るそう。
こちらの木の樽では塩漬けが行われています。
職人が手作業で樽の中に野菜を入れて塩漬けを行います。
塩漬け後に塩抜きを行うのですが、本長では酒粕を用いて浸透圧で塩抜きを行っています。
粕漬はじっくりと時間をかけて漬けこまれているのですが、
なんと仕込みを始めてから漬けあがりまで1年半という時間をかけています。
古漬なので時間をかけているんだろうと思っていても1年半という長さには驚きました。
全体的に日本酒の酒蔵に似た雰囲気のある工場で、お話を伺うとなんと以前は酒蔵だったのだそう。
大山地区は多い時には40軒ほどの酒屋があり、本長もそのうちの一軒でした。
初代が修行に行った際に粕漬と出会い、そこから「大山の粕漬」作りが始まりました。
クリームチーズの漬物
なぜ本長の商品を販売したかったかというと、
本長の商品は昔からの伝統と味を守りながら新しい商品を開発しているからです。
本長が2018年に販売開始したクリームチーズの漬物が地元でもとても話題。
現在ではチーズの漬物は4種類が販売されています。
一番人気の〔白〕はクリームチーズのまろやかさと酒粕のコクが味わえます。(写真中央左)
〔黒〕は長時間熟成させた酒粕にじっくりと漬け込み、酒粕の風味と香りがとっても濃く感じられます。(写真左)
2020年にはチーズの味噌漬も加わりました。(写真右)
瓜粕漬入チーズは人気の瓜の粕漬を刻み、クリームチーズと合わせています。(写真中央右)
なめらかなチーズと歯触りの良い瓜の粕漬が合わさることで、風味だけでなく食感も楽しめます。
クラッカーやパンに乗せてお酒と一緒に楽しむことができます。
漬物というと日本酒や焼酎との組み合わせが一般的ですが、
このクリームチーズの漬物はワイン好きの方にもおすすめで、
若い世代にも漬物に親しみを持ってほしいとの思いから庄内なんでも屋でも販売を開始しました。
ぜひこれまでとは一味違う漬物を味わっていただけたらと思います。
昔からの伝統・文化を大切にしつつ、若い世代や庄内に馴染みがない人にも庄内の食文化に触れてもらいたい。
「古いけど新しい」そんな魅力がある商品を皆様にも伝えられたらと思います。
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