石垣農園(庄内町)のしいたけ栽培に密着!
今回は庄内町にある石垣農園のしいたけハウスにお邪魔してきました。
以前石垣農園の桃畑をブログでも紹介しましたが、
石垣農園ではしいたけなど野菜の栽培も行っています。
石垣農園のしいたけは肉厚で食べ応えがあることから、
産直なんでもバザールあっでばでも並ぶと数時間で売り切れてしまう人気商品です!
石垣農園のしいたけ栽培
石垣農園では10月から収穫が始まり、
春先(3月末~4月頭)まで収穫を行っています。
しいたけはハウス栽培で育てられていて、
石垣農園ではしいたけ用のハウスが2棟あり、1つのハウスで4000個の菌床を育てています。
一度の収穫で1つの菌床から平均で100g収穫できるそう。(スーパー等で並ぶしいたけ1パック分)
沢山のしいたけが収穫できるというのは想像つくのですが、
4000個の菌床が一気に収穫を迎えるので大変。
それも収穫は最初の写真の石垣忠彦さんがほぼ1人で行っているのだそう。
秋の味覚として好まれているように、
しいたけは自然(山)では秋に採れるきのこのひとつです。
暖房を使ってハウス内の温度調整することで、
真冬でも夏と秋の環境を作っています。
また、日中と朝晩でも温度差を作りしいたけに刺激を与えています。
収穫までおおよそ25日~26日のサイクルで栽培を行っており、
石垣農園ではこのサイクルを約半年で7~8回程度行っています。
最初の1週間はハウスの中を24℃に保ち、菌床に夏だと思わせます。
そこから約10日間、10℃~12℃を保つことで秋がきたと思わせるのです。
秋の環境を作って10日頃できのこの芽が出てきて、
大きくなったものから順に1週間をかけて収穫を行います。
きのこが生えてきて2、3日で収穫のピークを迎えます。
なぜ10月からの収穫なのかというと、
“菌床を半年間じっくり寝かせて培養させるから”です。
菌床の上側からだけ芽を出させる方法を“上面栽培”といい、
石垣農園では全てこの上面栽培で行っています。
実はしいたけはただ寝かせているだけではなかなか生えてきません。
菌床に刺激(ショック)を与えることで顔を出すのです。
前の説明にもあるように夏~秋の気温差や朝晩の気温差も刺激ですが、
手で菌床を叩いて刺激を与えるとしいたけが芽を出すのだそう。
叩いて育てるなんておもしろい野菜ですよね!
叩き具合によっても芽の出方が違うそうで、
強くたたくと小さなしいたけがいっぱい出来るそう。
ハウス内に風を通してあげることもしいたけにとっては刺激になるとのこと。
ハウスの環境によっても出方は違うようで、
もう1棟のハウスでは小さなしいたけの芽が沢山出るそう。
これも気温や湿度などのちょっとした環境の違いで生まれる変化で、
これといった大きな要因はわからないのだとか。
菌床が地面から近いか離れているかでも若干気温や湿度が変わる為、
同じハウス内でも菌床によって芽の出方が異なるのだそう!
上段のしいたけは大きくなる分、カサが開きやすいとのこと。
野菜は採れたてが新鮮で美味しいと思いがちですが、
しいたけは収穫してから1日冷蔵庫で寝かせて出荷します。
1日寝かせて乾燥させることで日持ちが格段に良くなるそう!
水分を多く含んでいると黒くなりやすく鮮度も落ちるので、
美味しいしいたけを選ぶときは薄い茶色のしいたけを選ぶのがポイントです。
もうひとつおもしろいな と思ったのがこの写真でもわかる傷(裂け目)。
この傷が出来る原因は“なめくじ”
これはなめくじが通った跡で、
なめくじが通った道は透明の粘膜が残り傷になるので一目でわかるそう。
探すと菌床にくっついていることもしばしば…
なめくじは1つのしいたけを食べるのではなく、
何個ものしいたけをちょっとずつつまみ食いするたちの悪さとのこと。
どこからともなくハウスにやってくるそうで、
適度に温かく湿気もある環境がなめくじには最高の場所なんでしょうね。
しいたけにはもうひとつ天敵がいて、それが「ハエ(キノコバエ)」です。
パックの中に虫が入っていたなんてことも聞いたことがありませんか?
この虫の正体こそがハエで、カサの中に入りこんでしまう厄介者です。
石垣農園では天敵の対策をしっかりと行っているのが私自身の目でも確認できたので、
より一層皆様に安心で美味しいしいたけというのを伝えていきたいと思います。
今回数量限定で庄内なんでも屋でも石垣農園のしいたけを販売します。
次回の収穫分なので3月中旬以降の出荷となりますが、待つ価値あり!
大き目サイズのみを箱に詰めて1kg(20個~25個程度)出荷するので贈答用にもおすすめです。
肉厚しいたけを自宅で味わうのも贅沢ですね。
そのまま焼いて醤油をちょっと垂らすだけで絶品のしいたけステーキが味わえるので、
ぜひこの機会に安心で美味しい庄内町産しいたけを味わっていただきたいです。
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