はらぺこファームのブラックベリー畑におじゃましました!
庄内町にはラズベリーの摘み取り体験ができるはらぺこファームがあります。
髙橋さんご夫妻がラズベリーを植え始めてから今年で20年目を迎えます。
7月は庄内町のはらぺこファームさんにおじゃましてきました。
庄内町の学校給食では地産地消教育の一環としてはらぺこファームのラズベリーや
ブラックベリーを使用したジャムやゼリーなどを子供たちに食べてもらいます。
給食でラズベリーを食べた子供たちが、週末に家族と一緒に
ラズベリーの摘み取りに来てくれることも多いそう。
ラズベリーの”つみとり農園”を行うのは今年で16年目。
今年はコロナの影響で一般の摘み取りは、4日間限りで人数限定での開催となりましたが、
お話を伺ったはらぺこファームの髙橋紀子さんは
「来年は県外の方を迎えて多くの方に摘み取りをしてもらいたい」と
多くの方に畑に来てもらいたいと願っています。
はらぺこファームのこだわり
はらぺこファームは無農薬・無化学肥料にこだわって
ラズベリーやブラックベリーを栽培しています。
無農薬・無化学肥料での栽培は農薬を使用した栽培と比べ
虫や病気の被害を受けやすく安定的な収穫につなげるのが大変だけど、
摘み取り体験で小さい子供たちが触れ、口にするものだからこそ
無農薬・無化学肥料での栽培にこだわりつづけているそうです。
取材に行った7月中旬はちょうどラズベリーの収穫が終わり、
これからブラックベリーの収穫が始まる時期でした。
ラズベリーの収穫時期は6月中旬~7月中旬、
ブラックベリーの収穫時期は7月中旬~8月下旬までです。
今年からブラックベリーは新しい土地での栽培に挑戦。
約4アールの畑でブラックベリーを、約6アールの畑でラズベリーと
合わせて約1反の広さの畑で栽培しています。
鉄パイプの支柱に茂る枝と葉の隙間に赤く見えるのがブラックベリーの実です。
無化学肥料にこだわっているからこその苦労ですが、
ずっと同じ土地で栽培を続けると土自体に栄養が無くなってしまい
良い実がなりづらくなるので畑の引っ越しが必要となってきます。
取材に行って初めて知ったのですがラズベリーとブラックベリーの木の寿命はたった1年限り。
春に出た芽が成長し秋には実を収穫できます。
その枝から葉を落としてあげると翌年の初夏にもう一度収穫できるのですが、ここで寿命となります。
そのため春に横から芽を出した新芽を生かしてあげることで秋の収穫へとつながります。
去年の夏の猛暑でラズベリーの木の多くが枯れてしまった為、
今年は前年よりも100㎏減の収穫となってしまいました。
無農薬栽培は安定的に栽培することが難しいので
毎年農薬を使うか頭を悩ませるそう。
薄ピンク色の花の中心の雄しべの部分が実になります。
写真の実は緑色ですが、ブラックベリーの実は日を浴びて緑から赤になり、
さらに熟成することで濃い黒みがかかった色がつきます。
ブラックベリーはそのまま生で食べると酸味が強いのですが
手を加えて加工してあげることで酸味が抑えられ甘みが引き立ちます。
ラズベリーやブラックベリーの加工は紀子さん自身で行っています。
さらに庄内町の石垣農園で栽培された桃を原料とした桃ジャムや
いで葉工望で栽培されたトマトを原料としたピリ辛サルサソースの加工も行い、
町内の企業とのコラボレーション商品を生み出しています。
また、酒田市や鶴岡市などの企業とも連携し、
はらぺこファームのラズベリーの葉を原料とした紅茶や
ラズベリーのピューレーを使用したマシュマロなどのお菓子も生まれました。
イグゼあまるめとのコラボ商品
現在JR余目駅前なんでもバザールあっでば限定で
はらぺこファームのシャーベットとジェラートを販売しています。
実は、はらぺこファームの加工品は
JR余目駅内で喫茶営業していたあまるめホッとホームで初めて販売を開始したのです。
はらぺこファームのラズベリーソースを使用したメニューは多くの方に喜んでいただきました。
ラズベリーを使用したジェラートやシャーベットは
あまるめホッとホームのスタッフが紀子さんに「作ってみよう」と声をかけ
何度も米沢のジェラート工房に足を運び試食を行い試行錯誤を重ねて商品化が実現しました。
シャーベットは自然の鮮やかな色と果汁感そのままの甘み・酸味でスッキリとした風味で、
ジェラートはバニラとチーズが果汁と合わさりまろやかな風味と舌触りが良さが人気です。
「はらぺこファームの果物を使ったジェラートが食べたい一心で頑張って栽培している!」と
紀子さんが言っているくらい味に自信がある商品になっています。
現在は年間で約20種類の商品を販売しています。
紀子さんが本などで得た知識をもとに独学で学んだ加工の知識を生かし、
規格外で出荷出来ずに捨てなくてはいけない野菜や果物を無駄なく美味しく変化させています。
「果物側に人間が添う」という言葉が特に印象に残りました。
加工は一つ一つの工程が多いけれどその分、日々発見があり、
知らないことがあれば調べて知り知識を増やせることが面白いと語ってくれました。
また、季節の旬のものを加工できるので季節感を感じられる面白さもあるそう。
庄内町で頑張る紀子さんにパワーをいただき、
庄内なんでも屋も季節感を感じられる商品にお客様が出会えるような通販サイトに
なれるよう頑張らなければと思いました。
庄内なんでも屋は県内外の皆様に庄内平野の豊かな恵みが育んだ食と文化をお届けしてまいります。
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