庄内柿から作られるマルノー山形の柿酢
柿が赤くなると医者が青くなると言われる「庄内柿」
この庄内柿を醗酵させたお酢を製造販売している「マルノーやまがた」さんの直売所「マルのん」にお邪魔しました。
マルノー山形について
マルノー山形は昭和14年、醤油工場としてスタートしました。
約80年経った現在、商品は全て隣接する自社工場で開発から製造までを行っていて、
昔からの変わらない味を守る為に今も昔からの製法で醤油や味噌などを作っています。
出来るだけ山形県産の原料にこだわり、調味料だけでなく甘酒やジェラート、干し芋も手掛けています。
少し前にマルノー山形だからこそ作れる飛魚だしのジェラートが話題となりました。
しょっぱいのかと思いきや飛魚だしのつゆの風味がミルクの風味と合わさり、優しい味わいでした。
昔からの味を大事にしながら新商品の開発にも力を注ぎ庄内を盛り上げてくれています。
直売所ではマルノー山形の全商品を買うことが出来ます。
通常は柿酢や梅酢を試飲することも可能でお気に入りの1本を見つけることが出来ます。
予約をすれば個人でも工場見学が出来るそう。
こだわりの果実酢
たくさんある商品の中で特に気になったのが「酢」です。
その中でも果実酢は庄内の特産品を原料に製造されています。
1つ目の梅酢は地元でしか作られていない「おばこ梅」を使用しています。
梅酢は梅のエキスを酢酸発酵させてから2年熟成させて作っています。
梅酢を酢酸発酵させて作っている所は全国的にも少ないのだそう。
梅酒のような深い味わいがあります。
2つ目の柿酢は地元の庄内柿を100%使用した無添加の果実酢です。
渋抜きして食べるととっても甘い庄内柿から酸っぱい酢が出来るのがとても不思議ですよね。
昭和63年に販売が開始されて以来近年の健康志向により年々注目度が高まっています。
柿酢ができるまで
秋に収穫した庄内柿は12月に1年分の柿酢の仕込みに入ります。
皮もヘタも付いたままの柿を樽に入れそのまま3~4カ月置きます。
すると柿の重さもあり時間の経過と共に自然と果汁が溜まります。
春先に実を取って、酵母菌によるアルコール発酵が行われます。
その後酢酸菌による酢酸発酵が行われ、仕込みから約1年かけてようやく柿酢となります。
しかしここで完成ではなく、さらに1年熟成させます。
柿酢は柿を生で食べるよりも時間をかけた分、栄養素が高まります。
長い時間をかけ熟成させることで味わいもまろやかな酢になるのです。
2年熟成の原酢を試飲させてもらったのですが、
そのまま飲んだので口に入れてすぐは酢独特の酸味が特徴的でした。
しかし穀物酢とは違い全く尖りが無い為すごく口当たりが良く、飲み込んでからも雑味が残りません。
鼻に抜ける香りはフルーティーで後味にかすかな甘みが感じられます。
柿酢の原酢は料理に使えばスッキリとした味わいが素材の味わいを生かしてくれます。
ドレッシングなど酢がメインのものに使えばコクが増します。
自宅で気軽に味わいたい方はお好きな濃さに水や氷で割れば飲んで体に取り入れることが出来ます。
飲む柿酢ストレートタイプ
柿酢原酢を果汁やはちみつで割った「飲む柿酢」も大人気!
使用している果物も山形県産にこだわり、山形を代表するさくらんぼやラ・フランス、
庄内産の山ぶどうやブルーベリーの果汁で割っています。
こちらはストレートで飲めるので割る必要がありません。
冷やして飲むとぎゅっとしまってさらに美味しく飲めますよ。
ヨーグルトにそのままかけてフルーツソース代わりに、
かき氷にかけてシロップ代わりにも使えてデザートとしても手軽に味わうことが出来ます。
焼酎やワインなどと混ぜてスッキリとした風味のお酒としても楽しめます。
梅酢と柿酢だけでなく山ぶどうの酢もあり、山ぶどう酢にはレモン果汁を加えこちらも飲みやすい酢となっています。
醤油や味噌などの調味料は昔ながらの味で庄内全域で親しまれていますが、
果実酢は県外の方からの注文が多く、県外からの人気もありマルノー山形の人気商品となっています。
この果実酢のようにより多くの県外の方にも手に取ってもらい、
庄内ならではの商品がこれから長く愛されてもらえたら嬉しいですね。
庄内なんでも屋ブログでは、県外の方からも庄内の商品を知ってもらえるきっかけとなれるような庄内の魅力を発信していきたいと思います。
マルノー山形さんにはなんでも屋の投稿を定期的に紹介していただき、
担当者として素直に嬉しく思っていました。
マルノー山形さんのSNSにたびたび登場する直売所「マルのん」が気になり、
今回お伺いすることになったのです。
今回の訪問をきっかけに取扱商品も増やし、
今後もSNSでの情報発信も大切にしながら庄内を盛り上げていければと改めて感じた取材でした。
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ECサイト担当 S