吉祥ファーム(庄内町)の田植えに密着!
米どころならではの5月だけの光景!田植えの様子に密着しました!
5月中旬に庄内町の吉祥ファームさんの田んぼにお邪魔してきました。
吉祥ファーム
吉祥ファームの代表佐藤吉法さんは、
耕作放棄地が増えることはあってはならないという強い思いがあり、
ここ庄内町で農業を行い田んぼを守り続けています。
田んぼの大きさでいうと合わせて40町歩もの田んぼを管理しているのだとか。
40町歩とは東京ドーム約8個分に匹敵する大きさ!
この広大な田んぼで今年は飼料米を含め10品種の稲の栽培を行うそう。
扱う品種が多いという事は種籾、種まきなど一つ一つの工程を品種ごとに行う為、
種類が多ければ多いほど同じ作業でも何回もしなければならず手間がかかるということ。
その手間を惜しんでも多品種を栽培している吉祥ファームは、
町内でも知名度が高い農家のひとつです。
取材に行った日はひとめぼれの田植えを行っていました。
このひとめぼれは一般的に他の品種と比べて早く種まき、田植えが行われるのですが、
吉祥ファームさんでは今年わざと遅めに種まきを行ったそう。
真夏の暑い時に花が咲くと暑さの被害を受ける可能性がある為で、
これを防ぐための知恵と経験があってこその工夫が感じられます。
種を撒いてからハウスで20~25日育種を行った苗は、
生き生きと真っすぐ伸びていて素人が見ても良い苗というのが見て取れました。
吉祥ファームではひとめぼれは4枚の田んぼ(1枚4反歩)で栽培を行っています。
1反で約1000平方メートル(300坪)ほどなので、
1枚の田んぼも大きいというのがわかっていただけると思います。
これだけ大きな土地となると田植えは田植機で行うのですが、この田植機がすごい!
なんとGPSが付いていて真っすぐ進むようにサポートしてくれるのだとか。
畔塗時のデータを落としこんでいるから曲がらずに進むんだと教えてくれました。
また、走るのも一定の速度で自走可能とのことで運転自体はすぐ出来るとのこと。
とはいえ、やはり田植え機の運転は難しそう。
運転しながら苗の補充と肥料の補充を行い、前を見ながら後ろも気にしなければならない。
田んぼは四角なので畔のぎりぎりまで進んだらUターンをするように曲がる。
曲がるのも、幅が広い田植え機で畔ぎりぎりで曲がるのは大変そう。
稲と稲の隙間が空きすぎないよう微調整をしなければならずもはや職人技!
田植えからが米作りのスタートに見えるかもしれませんが、
田植えまでにも田んぼを耕し、畔塗をし、水をはり、田んぼごとに肥料の量や水の量を調整し、
種籾をして種まき、発芽させて水を撒いて成長を見守り時間と手間をかけて、
農家さんとしては やっと田植えまできた という感覚だそう。
取材に行った日は女性の方も田植機を運転していました。カッコイイ!
女性の方にお話を聞くとまだ20代で、就農して2年目だとか。
前職は農業とは全く別の業界で仕事をしていたけれど、
「食べる事が好きだし、自然に囲まれてのびのびと仕事をしたい」と思って転職したそう。
なんと取材日は記念すべき田植機デビューの日だったようで、
緊張した様子で田植機を操縦する様子を見守らせていただきました。
最初こそ代表の方と一緒に乗り込み一つ一つの動作を確認しながら運転していましたが、
一往復するころには運転技術をほぼマスターしていて技術の吸収スピードに驚かされました。
吉祥ファーム代表の佐藤さんもまだ40代と農家としては若く、
さらに若い世代が農業に興味を持って働いているのを目の当たりにすると、
庄内の美味しいお米が次世代へと引き継がれ、守られていくのを肌で感じ嬉しく感じました。
ちなみに代表の佐藤さんのご両親も一緒に農業をされていて、
取材の日は別の田んぼで田植えを行っていたそうです。
世代問わずでひとつのこと(米作り)に励んでいるのは素敵ですね。
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ECサイト担当 S